渋川市北橘総合支所

渋川市北橘総合支所	Memo　※以外の写真は竣工５年後に撮影
（旧　北橘村役場庁舎）	レイランドヒノキを植えた象徴的な広場を中心に、建物をＬ字に配置しました。広場を中心に、市民開放サービスのカフェやギャラリーを設けています。北橘村は桜の名所があり、この計画でも新たな桜のモールをつくり、市民に愛され、親しまれる庁舎を目指しました。市町村合併をしても、長く使って欲しいです。
掲載誌：新建築　2001年1月号内井昭蔵建築設計事務所　担当

\|　窯変Ｓ瓦屋根に窯変Ｓ瓦を葺き、広場を囲みます。広場がメインで瓦の屋根は、広場の背景となります。		\|　芝の広場楕円形の園路に、レイランドヒノキを植えた芝生の広場です。芝生は中央を高くして、水はけを良くしています。階段は大谷石埋め込みです。
\|　カバサクラフローリング敷地の勾配を利用して、カフェにも段差を設けています。当然バリアフリーです。床はサクラのフローリング。		\|　スチールサッシ可動間仕切壁で開閉可能な市民のギャラリーです。サッシはスチールサッシで、メンテを考え外部にアルミ材です。
\|　大きな庇建物の南側は、庇を大きく跳ね出し、扁平の柱によって光を調節して、居心地のよいスペースをつくりました。軒天は外内部ともコンクリート打ち放しで、イス・テーブルはブナ材の特注品。		\|　土間広場に面し市民が利用するスペースは、気軽に利用できる土間と考え、外部で使用できる素材としました。床はソイルセラミックスの目地無しで施工したため、タイルっぽくなく、非常に柔らかい感じです。職人さんに感謝。
\|　水盤（※）Ｌ字平面の要に、水盤を設けています。広場に水の流れ落ちる音が響き、サロンには水の反射した光が輝きます。水盤の材質は敷瓦、黒いタイルです。		\|　トップサイド旧議場。トップサイドライトを設け、議論が行き詰まらない？明るい空間です。国会議事堂も、格式ある空間は大切ですが、もう少し開かれた空間でも良いのではと思います。