吉田正音楽記念館
Memo
※写真:新写真工房 堀内広治氏
日立市出身の作曲家「吉田正」の生涯を形空間にする、音楽を聴く空間、公園の中にある憩
いの施設などをテーマに議論しました。
そこで「塔」「居間」「走馬燈」をキーワードとして設計しました。各時代を追いつつ、日
立の自然の風景を見ながらゆったり音楽を聞けるような空間になりました。
故内井昭蔵先生と最後にご一緒した仕事です。コンペから竣工まで日立市に通い詰め、ま
た、展示、施工者、施主とのすべての協力があいまってできた楽しく思い出深い仕事でし
た。
掲載誌:新建築 2004年12月号(文責)
内井昭蔵建築設計事務所 在所時担当
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時と共に環境
に馴染む
(※)
外壁に左官材、木、屋根に
鉛被覆銅板を採用していま
す。時とともに風景に馴染
むように、左官材の色は現
場の土色としました。
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らせん空間
(※)
らせん状プランの3層吹き
抜け展示室。米松・わらす
さ入り左官材・クロス・カ
ーペットを使用して落ち着
いた設えとしています。
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居間
(※)
内部手摺は外部に使用して
いる木材「ドゥッシー」
で、内外の連続を考慮して
います。
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ダブルスキン
開口周りは木格子、メンテ
ナンスグレーチングを設
置。格子はメンテナンス手
摺にもなります。
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格子越しの桜
(※)
4階展示室はかみね公園の
桜を少し見下ろす高さにあ
り、遠く太平洋が望めま
す。
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水平力
(※)
5階は景色をパノラマに見
せるように、中央のEV壁
で屋根の水平力を受け、窓
周りの柱を小さくしていま
す。壁には調光の間接照明
を設置。
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せっ器質特注
タイル
一部施釉したせっ器質タイ
ルを、左官材で塗り込めて
います。タイルの形はプラ
ン・レコードなどを表し、
記念館のマークともなりま
した。
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鉛被覆銅板
(※)
最上階の軒天は鉛被覆銅板
をまわし、耐久性を考慮し
ています。
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